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2012年10月

2012年10月25日 (木)

【小説】かくれんぼ

 季節は新緑が似合う時期を過ぎ、木々が赤や黄色と自己主張をし始めた頃のお話。
山のどこかで松の木母さんの声が聞こえた。
「さあ、坊やたち。これからかくれんぼを始めるよ!頭は絶対出しちゃだめ。頭を隠したい子は落ち葉を頭にかぶせときな。ほら足音がそこまで来ている。大人しくするんだよ」
カサカサと足音と共に今年も松茸を探しに人間がやってきた。
子ども達はわくわくと身を潜める。

毎年同じお爺さんが腰を曲げながら松茸を探しにやってくる。
本当に必要な分だけ捕っていく。そして松の木を見上げいつも声を掛けてくれるのだ。
「松の木よ、今年も豊作かい?お前の周りには毎年たくさんの松茸があるから助かるよ」
それに応えるように風が松の葉をザザーッと揺らす。
「どれ、この辺りかな」と一つ松茸を籠に入れる。「わあ、見つかっちゃったあ」楽しそうに籠の中で騒ぐ。子ども達が籠の中でぎゅうぎゅうと身動きできなくなる頃、お爺さんは痛む腰をトントンと叩き帰り支度をする。

「松の木よ、今年はこれだけ頂いて行くよ。また来年も頼むよ」そう言いながら松の木を軽くポンポンと叩き山を下りていく。
昔松の木はこのお爺さんに傷ついた枝を治療して貰った事があった。その翌年からこのお爺さんにだけ松茸を分けているのだ。可愛いわが子をこの人になら渡せると思いながら。
根元にいる虫達は「今年の秋もそろそろ終わりだね」などと冬支度に忙しい。
もうすぐ冬がやって来る。お爺さんが歩いた山肌には雪化粧。
一面真っ白になるだろう。季節は巡りやがて春になり眩しい日差しの夏を迎える。着々と時は過ぎまたかくれんぼの秋がやって来る。
きっとお爺さんはまた話しかけてくれるだろう。

「松の木よ、今年も豊作かい?」
「また来年も頼むよ」と。

はい、来年も再来年もあなたが来て話しかけてくれるならお待ちしています。子ども達とかくれんぼをしながら。
そう季節の風に乗せた。
********
2011年秋の作品です。
これも三題話から出来たものです。
お題は「マツタケ」「化粧」「虫」。

ちなみに一番最近の作品は
週刊ドリームライブラリの「それでも大好き」があります。

2012年10月22日 (月)

ゆるキャラ祭りに4万人

人気者、4万人ふれあう」読売新聞

ゆるキャラ祭りは4万人の賑わいだったようです。
あの道路に4万人…。
2日間の数字とはいえ身動き取れたんでしょうか(^^ゞ。

記事には地元でもひこにゃんに会う確率が低いとありますが私自身は結構遭遇しています。
一番びっくりしたのは、たまたま買い物へ行った店で、後ろからひこにゃんが歩いてきた事で、ひこにゃんが通り過ぎた時は思わず「おぉ、ひこにゃん」と声に出していました。
手を振ってくれましたよ(笑)。

今日のキャッスルロードは静かなんだろうなあ。。。

2012年10月20日 (土)

本日はゆるキャラ祭り

取りあえず地元ネタを…。

今日明日とゆるキャラ祭りが開催されています。
今年は参加ゆるキャラが最多と言われています。
私はニュース等で見るだけですが、どうやら高速のインター付近では渋滞もあったようです。
明日もそちら方面には行かないようにしよう。

ホストはひこにゃん、内外の「ゆるキャラ」集う』読売新聞

昨年はひこにゃんの出現時間が少ないとクレームがあったようで今年は頻繁、、、かどうかは知りませんが見られる可能性は高そうですね。

明日も開催されているようです。
かなり混雑するようですが来られる方はお気をつけて♪

ちなみに今日は小学校の参観でした。
末っ子君は「絶対来ないで」と言っていましたが、そう言われると「ぜってぃ行く」と思う私であります。
隠れてみていたのにばっちり目があってしまいました(笑)。
急に前に居た誰かのお父さんが居なくなるんだもんなあ。。。

2012年10月19日 (金)

生まれた時は200万その後老化

おぎゃあっと生まれた時は200万個あるそうです。
何が?
卵子の数です。
この数は年々減って行くばかりで増える事は無いのだそう。

思春期には20万個まで減っているそうです。
年をとって行くに従って卵子の数はどんどん減少するばかり。

今不妊が深刻化されています。
出産する年齢も上がっている原因もありますが、子どもが欲しいと思っている夫婦6組に1組は不妊なんだそうです。

不妊の定義ですが、2年間子どもが出来なければ不妊と言われているのですが、医学的には1年で不妊と言われると聞きました。

1年12か月と言う事は排卵の回数が12回です。
毎月1個しか排卵されません。まれに複数ありますが。

さて、原因です。
これは女性ばかりに原因がある訳ではありません。
男性のみ+夫婦共に原因があると言われているのが4割あります。
男性のみでは24%。
と言う事は女性ばかりに治療を押し付ける事は間違いです。
検査は是非ご夫婦で行ってください。

女性側の原因として卵子の老化があります。
35才を境にどんどんこの卵子の老化が進むんだそうです。
若い受精卵は活発に動き細胞分裂を行いますが老化の進んだ受精卵は動きも緩慢でそのまま動かなくなることも多々あるようです。

小学4年生になると男女ともに初潮や夢精の話を聞きます。
もう少し学年が進むと避妊の話を聞きます。
でもいつまで経っても卵子の老化の話は出てきません。
日本人の卵子の老化の認知度は世界から見るとかなり低くて驚かれているみたいですね。
私もここ1年くらいでしょうか、知ったのは。
ちなみに精子も老化するそうですが卵子に比べればかなりゆっくりとか。
ということはそれだけ出産する女性の身体の負担が大きいということ。
まさに命がけですから。

「母子ともに健康ですよ」と言う言葉を実感したのは出産を初めて経験した時です。
それまではそれって普通じゃん、とかへえ、くらいの認識でしたから(^^ゞ
もし仮に今私が出産したら「母子ともに」は自信無いですね。

私自身が出産適齢期と呼ばれている頃には卵子が老化するなんて夢にも思っていませんでしたし、そんなものまで老化するなんて思いもよらなかったです。
でも考えてみたら身体の見える部分は老化するのに見えない部分は若いままなんてありえないことですよね。

不妊治療にはお金がかかります。
1回の治療費は30~70万。補助金制度もあるようですが1回15万なんだそうです。
補助金を使ってもかなりの負担額です。

大変なのはそれだけじゃありません。
時間の工面、身体的な負担、精神的な負担、それにお金の工面。

私自身にも娘がおります。
他人事ではありません。

子どもが元気な国は栄えるそうです。
日本は果たしてどうなんでしょう…。

2012年10月17日 (水)

モンスターやっつけた♪

保護者はすべてモンスター?
呆れかえるわ笑えるわ情けないやら…。
トホホの教師を紹介します。

「モンスターやっつけた」 小学教諭がフェイスブックで保護者中傷」MNS産経
中傷:「モンスターやっつけた」 保護者面談、フェイスブックに−−和歌山・町立印南小の40代女性教諭」毎日新聞
女性教諭、保護者中傷「モンスターやっつけた」」読売新聞

書き込みは楽しそうですよねえ。
かる~い気持ちでな~んも考えて無い様子が伺えます。
これが40代の教師が書き込む内容なんですか?って事です。

個人をターゲットにしていないと書いてありましたが、遅刻して態度が悪いと言う事から完全に個人ですけども。
確かにモンスターペアレントと呼ばれる非常識な態度の母親は居りますよ。
よくもまあ、そんな態度を取れるなあと横目で冷たく見てしまう母親は居ります。

だからと言ってすべての保護者をモンスター呼ばわりされたら不愉快極まりない。
しかもこれが自分の子の担任となればなおさら信用度0です。
こんなことを起こしたらその後定年まで母親の間で言われ続ける事間違いなしです。

保護者から見て何が怖いかって言うと、「今度の担任は大丈夫。子どもを任せても安心」と思えない教師に当たってしまう事なんです。
当たってしまう確率の大きい事大きい事。
余計に母親たちは周りに聞きます。
「今年○○先生なんだけど去年どうだった?」と知ってる人に聞きます。
私も毎年聞いたり聞かれたりしてます。

そうするとこの教師はずっと言われ続けます。
書き込んだ内容とその後どうなったかを。
公立なので何年かすると他の学校へ移って行くと思いますが、その先の学校でさえ言われます。
母親の情報網ってどこで繋がってるか分からないのです。
ましてや働く人が多い中、他の学校の噂も耳にしますから、筒抜けです。

数年前に末っ子君の通っている小学校でも6年生でひどい学級崩壊がありました。
それはそれは担任もひどいもので、子ども達に「嫌いな人の名前をこの紙に書け」と平気で言う女教師でした。
ある子がその女教師の名前を書いたらひどくキレたんですよ。

正直小学校の先生のレベルはこのニュース記事の教師と同じなのかもしれません。
こんな先生ばかりでは無いですがあまりにも少ないです。
公立は特にそうかも。

こんな教師にいじめを解決できると思えない。
社会で非常識な事でも学校ではまかり通っているのも実情。
このニュースの担任はこれからずっと信用は回復できないでしょうね。

ちなみに最近市内の中学生がいじめで逮捕されました。
もうしっかりどこの中学校か私は知ってますし知ってる人も多いでしょう。
学校関係はアンテナを張り巡らせれば簡単に知りたい情報ってのは手に入ります。

2012年10月11日 (木)

RS感染症が流行っているようです

最近よく耳にするRS感染症
私自身今回初めて聞きましたがどうやら子ども達と携わるお仕事の方はよく見知った感染症のようです。
別に子どもだけに感染する訳ではないのですが、乳幼児が感染すると重症化する危険もあるようです。

インフルエンザとどっちが怖いのかな。
この冬はインフルエンザに加え、RS感染症、胃腸風邪、マイコプラズマ等いろいろ気を付けなければならないようですが、基本的に予防策は同じかと思います。

帰宅時の手洗いうがいですね。
この手洗い、うがいをするより予防できるようなので正しい手洗いをしてください。
よく洗い忘れがちなのが親指や指の股の部分、指先。
私も良くやるのですが手を石鹸で洗っていると何故か親指って気にしないと洗い忘れちゃうんですよ。
でもしっかり洗った気になってしまうので厄介です。

RS感染症の症状いったいどんなものなのか調べてみました。
潜伏期間:4~5日
症状:鼻水、咳、発熱(高熱)の後、気管支炎、細気管支炎になることも
発病期間:通常1-2週間で軽快
感染する原因:接触、飛沫
治療法:対症療法(特効薬がないため)

箇条書きにするとこんな感じです。
風邪の症状そのままです。
乳幼児さんは咳をしてぜいぜいと胸が鳴っている場合はRS感染症を疑ってください。
生後6カ月未満でも感染するようです。
母乳の抗体では防げないようです。
「日本では2歳までにほぼ100%が初感染をうけると考えられます」とのこと。

インフルエンザの検査をした経験のある人は分かると思うんですが、鼻穴に綿棒突っ込まれてぐりぐりってされて鼻水検査するじゃないですか、あれと同じ検査がこのRS感染症もすることがあるらしいのですが、保険対象が入院児のみみたいです。

ようするにとにかく咳が出て発熱したら症状の軽いうちに病院へGO!ってことです。

インフルエンザが何故冬に流行るか?ってことを以前聞いたことがあるんですが、ウイルス自体は1年中いるそうです。
ただ日本の気候の関係で湿度がウイルスに付着すると重くなり下にさがり地面等に転がってるそうです。
ウイルスなので転がってるんだか張り付いているんだか上に行こうともがいているのだが知りませんが(笑)。
空気中には漂ってないため感染しないらしいです。

RS感染症も同じなのかなあ。冬に流行るということはウイルス全般に言えることなのかもしれません。
部屋の湿度にも気を付けないといけない時期がやってきました。
湿度の事は1月27日を参考にしてください。

2012年10月10日 (水)

『子ども悩み電話:相談員不足で届かぬSOS59万件』

子ども悩み電話:相談員不足で届かぬSOS59万件

毎日新聞でこんな記事を目にしました。
もともと少子化少子化、子どもを大切にと訴えている割に弱者に対して国は何もしてくれてませんよね。
訳の分からない形の子ども手当。正式名なんでしたっけ??
あぁ、確か4月から児童手当と言うのでした。

我が家では末っ子君は頂いてます。
ただし第2子扱いで。実際は3人目なんですけどね。
18歳未満の兄弟姉妹のみで数えるため長女は除外され来年からは次女も除外です。
送られてくる用紙を見て第2子とか書かれてると国に長女を抹殺された気分で不快ですね。
来年からは2人抹殺状態ですかね。
どこにも名前すら載ってませんから。
こういう所だけはちゃっかりしてるってものです。

例えば対象外の人達はこの児童手当というのは納得しているのでしょうか。
貰ってる私ですらいまいち腑に落ちない部分があるのに税金だけ持っていかれてる人達にとって児童手当ってどうなんでしょう。
しかも使い道は自由ですし。
ちなみに私は末っ子君名義の通帳に移し替えています。
今すぐ必要ではなくても高校大学等に必要になってきますから。

で、タイトルの相談員不足。
もともとこの相談員にしろ児童相談所にしろ人手不足って昔から言われていたように思います。
虐待を見抜けなかったとバッシングされたりしてますが、もっと子どもを余裕ある目で見ることが出来れば確実な対応が出来る案件もあったりすると思うのです。
そう言う所にはなかなか人員を割きませんよね。

天下りでのほほんとしているくらいなら相談員すれば?

あとね、福祉関係の給料をもっと上げるべきです。
しんどいわ、責任はあるわ、休みは無いわ、綺麗な仕事ばかりじゃないわ、給料少ないわで誰が長期間この仕事をしようと思うのでしょう。

次女の学校で貼りだされている求人票を見ましたがやはり福祉関係は他の企業より2~3万は本給が低かったように覚えています。
人数が必要なら人が集まるような魅力を感じるようにするべきです。

しんどいけどやりがいがある、と思わせるのに給料の部分が大きいのでは?
それだけじゃないにしろ最初の求人の段階で蹴られていたらこの職種を選ぶ人はどんどん減りますよ。

まあ、政治家さんはいいですよ。自分の老後の心配なんて皆無でしょうし。

震災地の復興と風評被害の対応、そしていじめや虐待の対策をさっさとやりやがれ!と思っているのは私だけじゃないでしょう。
だらだらとしている今の政権に反吐が出る!

2012年10月 7日 (日)

【小説】もの思うカメ

 ほんのちょっと昔、公園の噴水に仲良くカメと魚が住んでいました。
2匹の会話はおしゃべりな魚が寡黙なカメに話しかけることで成り立っていました。
寡黙なカメはしゃべらないからと言って何も考えていない訳ではありません。
その反対にいろいろ頭の中では考えているのです。
よだれをたらしもぐもぐと口が動いている時は美味しい事を考えているのでしょう。
時には鼻の下をでれ~っと伸ばし心なしか赤面していたり。
それを見た魚は囃したてたり笑ったりしていたのでした。

ところが今日のカメはいつもと違います。
何やら難しい顔をしていつものゆるい顔が見当たりません。魚が話しかけても答えが返って来ない。それはいつもの事なのだけれどどうにもいつもと様子が違う。いつもふらっと行く散歩から帰ってきてから表情が硬いのです。
誰かこの事を知っている者はいないかと防水携帯を取り出しアドレスを呼び出しました。

「!。そうだそうだ。この公園で一番高い木に止まっている鳥達に聞いてみよう」
アドレスから呼び出し電話をかけました。
「もしもし?一つ聞きたい事があるんだけど、良いかな。散歩から帰ってきてからのカメさんの様子がおかしいんだ。何があったのか知ってる鳥さんは居ないかな」背後で鳥達の鳴き声が響き渡っています。
しばらくして返ってきた言葉は「もしかしたら人間達にいじめられたからかも」という衝撃のものでした。カメさんがいじめられてる?多少いや、かなり抜けていると思うけれどそこが可愛いんじゃないかと思う魚でした。
次の日も散歩から帰って来たカメの表情は硬いものでした。
次の日も次の日も。水の外に出られない魚は歯がゆい思いをしていました。
いつも噴水の近くにある橋の上で甲羅干しをしているらしいカメはそこで人間達に棒で突かれたりひっくり返されたりしていると鳥達から聞いているのです。
でもカメさんはその事を一切口にしません。
どうしたの?と聞いても寂しそうな顔で笑うだけです。
魚の心はもやもやとして形作られる事のない不快感だけが増していきます。
何とかして元のカメさんに戻してあげたい。
思い出し笑いしたり美味しいものを考えたりして欲しい。

魚は毎日いつも通りカメに話しかけます。
「僕にはたくさん好きな物があるんだよ。青い空でしょ。時々出る虹も。いろいろな情報をくれる鳥達には感謝してるし、夜水に映った月も綺麗だよね。みんな僕の好きなものさ。だけどね一番好きなのはカメさん、君だよ。君だけがずっと僕の傍に居てくれるし何より僕の話を最後まで聞いてくれるから大好きな友達だよ」
するとそれを聞いたカメの目から大粒の涙が次から次へと流れました。好きという言葉が鍵だったようです。
何度も何度も頷きながら涙を流すカメと魚も一緒に抱き合ってわんわん泣きました。

その時初めてカメは気付いたのです。
自分のことをこんなにも心配してくれる大切な友達の存在を。どれだけこの大切な友達に心配をかけていたのかを。
それからのカメさんは徐々にいつもの表情になっていきました。
時々思い出し笑いをし、でれ~っと鼻の下を伸ばし、もぐもぐと口を動かしたりしています。
そんなカメをみて魚は一緒に笑ったり囃したてたりと愉しく毎日を過ごしました。
いじめた人間?どうやら鳥達が退治してくれたようです。 
                         おしまい。

*********
9これは9題話とでもいうのでしょうか。
9つのダイスを振って出た絵柄でストーリーを作って行くというものです。
週刊ドリームライブラリの編集長さんから、童話や寓話的な話をという課題を頂き挑戦してみました。
最近いじめ問題が表ざたされてきたので少しだけそういうことも入れました。

2012年10月 2日 (火)

「新型出生前診断で指針策定へ」という記事を読んで

新型出生前診断で指針策定へ=委員会開催、意見交換会も―産婦人科学会

8月末に妊婦さんの血液検査でダウン症が分かる記事の感想を書きました。
これはそれの続編ですかねえ。

検査するのはどれだけでも検査すればいいんですが、何を目的に検査するんでしょうか。
医学が進んだのをこれ見よがしに見せつけるためですか?
こんな事も出来るようになったのよ~、なんて振りかざしたいのでしょうかね。

ダウン症と診断された場合、医者は妊婦に対してどう説明するのですか?
産む選択と中絶する選択、どちらかにするかを聞くのですか?

カウンセリングって言っても出産する本人が拒絶している場合どう説得するんですか?
そうこうしている間にも命は育って行くんです。
健常者と障害者。
世間は後者にたいしてひどく冷たい。

たまたま自分に何も障がいが無かっただけなのにとは思わないのでしょう。
これからだって自分がその立場になる可能性だってあるのに。

いじめは許さないと言っている人も障がい者には冷たかったりするのは何ででしょうね。
同じじゃんと私は思うのですよ。
障がいを持っている人に対して冷たい態度を取るのといじめをする加害者と。
私にとっては同じなんですよね。
結局は弱い者いじめでしょ。
まあ、これは私個人の意見です。

で、やっぱりこれから出産する女性に聞いてみたいのです。
この検査を受けますか受けませんか。
ダウン症と分かった場合でも産みますか、それともお腹の命を絶ちますか?

産めば健常者であろうと障がいをもっていようと育てなければなりません。
親としての責任があります。
途中放棄は許されません。

でも差し伸べてくれる手は必ずあります。
一人で苦しまなくても良いと思います。

産む産まないはその人が決めることです。
それに対して周りがとやかく言うことは出来ないと思いますが安易な決断はして欲しくないと思います。

医学と福祉がもっと連携して進んで行って欲しいと思います。

課題が多くあるにもかかわらず何故勧めようとするのでしょうか。

2012年10月 1日 (月)

【小説】とある休日7(最終話)

 『それは10歳の幼い少女に突然起きた出来事。
少女は両親の自殺を目の当たりにしてしまった。それは彼女をどす黒い暗闇に落ちるには十分すぎた。
この瞬間から少女は白い天井と白い壁に囲まれた部屋の住人になり、心を閉ざしいつも傍にいた大好きな少年の声も少女には届かない。
恵まれすぎていた事に気付く事無く育った少年は途方にくれ戸惑うまま少女の傍に居る事しか出来ない。
笑顔を無くしてしまった少女に再び笑って欲しくて毎日少女の元へ訪れた。
少女が好きなお菓子を持って行ったり楽しい話を聞かせたりしたけれど何の反応も見せない少女。

そんな日が1週間続き10日続き1カ月を過ぎる頃少年は少女の元へ行けない日が訪れた。少年は思った。
きっと今日一日くらい行かなくても何も変わらない。だから無理して行かなくても良いやと。そして次の日少女の元へ訪れた時、昨日ここへ来なかった事の大きさに気付く事になった。
少女は少年の顔を見た瞬間少しだけ頬をほころばせそして寂しそうな目を見せたのは一瞬。その一瞬の表情の変化を読み取った少年は思い知らされた。この少女には自分以外に会いに来てくれる人はいない。
両親でさえも会うことは二度と無い。孤独と戦っている少女。それに引き換え自分はどうだろう。忙しいなりにも愛情を注いでくる両親を持ち、学校には友人、家に帰ればくつろげる自分の部屋だってある。少女はそれを一度に全部無くしてしまったのを知っていたはずなのに。

それなのに自分は友人と遊びに行き、ここへ来る事も面倒になり寝てしまったのは昨日の事。自分がここを訪れる事を少女はずっと待っていてくれていたに違いない。掴みかけていた手を自ら離してしまったのだ。少年は改めて思う。この少女の笑顔を取り戻すのは自分だ。そして二度と寂しそうな目をさせてはいけない。どれだけの年月がかかっても良い。
ここへ来なかった自分の愚かさを償いたい。
大好きな少女の笑顔をもう一度見たいから』
そんな二人にも平等に年月が過ぎ大人へと成長していった。

かすみが倒れてから10日経った頃母親に呼び出された。
「かすみちゃんに会わせてあげるわ。だけどあまり刺激しちゃだめよ。まだ完全には回復していないけど後はかすみちゃん自身が乗り越えないといけないのよ。30分後に戻って来るからくれぐれも逸らないでね。まずは彼女の話を最後まで聞く事。分かった?」そう念を押して霞の家を出た母親の背中を見送った。
ソファに俯き座っているかすみ。向かい側のラグに直接腰を下ろした。どう声を掛けようか迷っているとかすみから話しだした。

「子どもの頃、突然病室に居る自分に気がついたんだ。それまでは頭の中に霧がかかったみたいにはっきりしなくて怖かった。
だけど毎日欠かさずいろんな話をしに来てくれた男の子が居てね、自分でも気付かないうちにその子が訪ねてきてくれる事を楽しみにしてたみたいだ。
自分が病院のベッドの上だって気がついた日もずっとその男の子が来るのを待ってたよ。いつもは何時くらいに来てたんだろう、夕飯を食べる前だったかな後だったかななんて考えながらずっと待ってた。

でもその日、男の子が私を訪ねてくれる事は無くて、また私は置いて行かれたんだと思った。毎日来てくれていた男の子は本当は居なかったんだって。自分が見せた願望だったんだって思った。これから自分独りでどうしようって子どもながらに考えたよ。
どうしてお父さんもお母さんも私を連れて行ってくれなかったのかなって。要らない子だったのかなって。
でも次の日にその男の子が顔を見せてくれてうれしかったんだ。その男の子って薫だよね。ずっと傍に居てくれたんだよね。気付けなくてごめんね。
でも私は大丈夫だよ。もう私に関わらなくても良いよ。きっと今までずっといろいろ邪魔しちゃってたんだよね。
休みのたびに私の所に来てたんだもの。これからは自分のために休みを使ってよ。今までありがとう。疲れたから寝るね」

一方的に話しかけられ返事を聞きたくないとばかりに寝室に戻ってしまった彼女を呆然と見送る事しか出来なかった。何の言葉も掛けられない自分が情けない。
最後の方は声が震えていたのに。

「ただいま。あら?一人?」突然明るい声が背中にかかる。
「あ…疲れたから寝るって寝室に戻った」それだけ言ってこの部屋を出た。
もう一度よく考えなくては。自分はどうしたいか、どうしたら良いのかを。

それから2週間ほど経った休日にボストンバッグを持った母親が自宅に帰って来た。
驚いている俺の顔を見るなり「かすみちゃんに追い出されちゃったわ」とあっけらかんと笑顔を見せる。
一瞬何を言われているか理解出来なかったがその言葉の意味が浸透してきた時には母親は自室で荷物の整理をしていた。

「追い出されたってどういうことだ?」と聞いても「う~ん。言葉通りよ。これでも粘ったのよ。でもかすみちゃん自身が一人でも大丈夫って笑ってくれたの」
「だからって…」最後に見たかすみの顔が忘れられない。あんなにも何かに耐えるようにして今にも折れそうになっていた彼女だったのに。
知らずと下を向いて床を睨んでいた。
「もっとかすみちゃんを信じてあげなさい。あの子はあの時の小さな女の子じゃないわ。少しずつ少しずつひとり立ちしようと努力しているのよ?それを助けてあげなさい。」
俯いていた頭の向こうからそんな言葉が降ってきた。ハッとして顔をあげると真剣な目をしてこちらを向いていた母親と目があった。
「かすみちゃんはね、確かに精神的に弱い部分を持ってるわ。あんな悲しい出来事があったのだから誰だって臆病になると思うの。きっとまた身近な人を失う恐怖心を人一倍持ってると思うのよ。そんな彼女にしてあげられる事って何かしらね。可哀想と思う事?外に出さないように囲う事?違うわよね。よく考えて答えを見つけなさい。それと、今まであなたがしてきた事にもっと自信を持つことね」それだけを言うと再び荷物の整理をし始めた。
その姿をしばらく見ていたが何となく頭にかかっていた靄が晴れたような気分になり母親の部屋を後にした。
そうだ。結局は大それたことなんで出来やしない。自分の今出来る事をするしかないんだ。
かすみ本人も言っていたじゃないか。俺のために休日を使えって。
自分の休日を好きに使おう。

とある休日。とある家のインターフォンが鳴り響いていた。
ピンポ~ンピンポ~ンピンポンピンポンピンポン♪
「だーーっ!うるさいっ!近所迷惑だろ。1回鳴らせばまだ耳は達者だから聞こえると何度も言ってるだろうが!」
不機嫌丸出しの彼女の表情に安心する。
「そっちの声の方が近所迷惑よ~。それよりも天気も良いし映画でも見に行きましょうよ~。今から出るとなると先にどこかでお昼ご飯食べたほうが良いかしら。あ、それともどこか公園でも散歩する?見せたい場所があるのよねえ」と半ば強引にかすみを外に連れ出した。
「どこに行くんだ」とか「家に帰せ」とか聞こえたけれど聞こえない振りをして彼女の手を引っ張っていく。映画も散歩も外に連れ出すただの口実。
かすみの家から歩いて5分程と言う近い場所にそれはあった。
「ねえ。これ見て」と指さすは小さな空き地。
小さな雑草がたくさん生えている何の変哲も無いただの空き地を見て不思議そうにこちらを見ている。
「良く見てよ。あれよあれ」と言うとそれに向かって歩いていく彼女の後姿を見守った。
きっとまじまじとそれを見ているだろうかすみは突然背中を震わせ笑いだした。
「おまっ、これっ」と言葉にならない言葉を吐き出しながら大笑いのかすみの姿を見て久々に心からの笑顔を見る事が出来たうれしさに一瞬かける言葉を失った。ずっとこんな笑顔を見たかった。これからはいつでもこの笑顔を見せてくれるだろうと信じている。
心の中にあった硬い結び目が融けて無くなった瞬間だった。
「気に入ってくれた?」と聞くと「そうだな。相変わらずびっくり箱みたいだなあ」と涙を拭っている。「あげるわよ。それ」というと
「え?」と聞き返してくるきょとんとした顔が可愛い。
「さて。このまま帰る?それとも散歩でもする?映画も良いわよねえ。どうする?」と聞くと「近所を散歩したい」というリクエストにその場を後にした。
その空き地に真ん中には小さな木製の白い横長の看板があった。

『中々良い物を扱ってそうだな共和国建設予定地』

また今まで通りの休日が繰り返される。 了

********
完結です。
私自身いろいろありまして、、、。
PCがクラッシュしましてねえ(泣)、データーはバックアップ取ってあったから良かったけれど気力までも無くなりまして更新が遅くなりました。

最後は一番初めの三題話へと戻る形で終わらせていただきました。
最初から読んで頂いた方には感謝感謝です。
半年以上一つの作品に関わったのはこれが初めてでした。
自分自身、読み返す勇気はまだ持てずにいました。
今は、、、今も、、ですけど。。。

とある休日はこれでおしまいです。ありがとうございましたm(__)m

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