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出生時前診断

2013年3月21日 (木)

4月からスタート

新型出生前診断4月にも 認定施設に限定、臨床研究開始 学会が指針公表

来月からとうとう出生前診断がスタートするらしい。
限られた医療機関ではあるにせよ。

しかも高齢出産に限ると謳っている割にははっきりとした年齢が指定されていないのは何故か理解出来ない。
普通に高齢出産と言われる年齢は35歳以上で第一子を出産する場合に言われるのだけれど、この検査の場合は第一子だろうが二子であろうがその年齢だったら高齢出産に値するんだろうな。

高齢出産の経験が(末っ子君の時でも)無い私がとやかく言うこともできないけれど、両手を上げて賛成出来ない検査ではあるな。

日本で限られた病院しか出来ないのであればそこに行って検査を受ける妊婦も殺到するんじゃないのかな?
となるとかなりの費用を見込んで検査を受けるんですね。

でもこの血液検査だけでは中絶とか選べないんですよね?
可能性がある、となった場合別に羊水検査が必要とどこかの記事で読んだ記憶があります。
かなり乱読したのでどこだったか分かりませんが(^^ゞ。

この血液検査を受けて分かるのは染色異常のダウン症だけ。
脳障害である自閉症は分からない。

乱暴な言い方をするとダウン症は産まないけど自閉症は産むということに…?

何でもっと障がい児をフォローする福祉が向上しないんですか?
命の選別が出来るほど私たち母親は偉いんでしょうか?
中絶された赤ん坊は廃棄処分です。医療ゴミとして捨てられます。

ダウンちゃんって嘘がつけないんですよね。
いつまでもまっさらな状態で大人になります。
ただやはり常に健康面では気を付けないといけません。
健康児でも大変なのに障がいを持った子育ては想像もつかないくらい大変だと思います。
だからこそもっと国を挙げてそういう母親を支援出来る制度を作って欲しいと思います。

まあ、中には子どもの障がいを盾にしていろいろ行動を起こしている人も知ってはおりますが、ほとんどのお母様方は子どもの事を思い子育てをしていると信じています。

検査を受ける事自体は全然反対じゃないんですけど、その後の事が引っかかりを覚えているんですよね。

私自身、流産の経験があります。
本当に初期の頃でエコーで心臓が見つからなかったです。
結局そのまま流産してしまったのですが、その後ホルモンバランスがしばらく崩れてしまいいわゆる不妊状態に陥りました。
中絶するとこれより大変な事が待っているのかもしれません。
高齢だったらなおさら次の妊娠は望めなくなる可能性もあります。

産む産まないは本人が決めることですが、自分が高齢出産になるんだと自覚しているならば妊娠する前に夫婦でいろいろ話し合って欲しい。
ダウン症でもその他の障がいを持って生まれてきてもこの人達なら自分を育ててくれるんだとその子に選ばれたんだと思ってがんばって欲しいなあと思います。

出生時前健診のアクセス数が増えてきたのでちょっとだけ取り上げてみましたm(__)m

***
追記:この内容について誰かと議論をするつもりはありません。
あくまでも私個人の考えです。しかもかなり知識不足で理解不足です。
「命」とは何か?たどり着けない答えにもがいているだけです。(3/22)

2012年10月 2日 (火)

「新型出生前診断で指針策定へ」という記事を読んで

新型出生前診断で指針策定へ=委員会開催、意見交換会も―産婦人科学会

8月末に妊婦さんの血液検査でダウン症が分かる記事の感想を書きました。
これはそれの続編ですかねえ。

検査するのはどれだけでも検査すればいいんですが、何を目的に検査するんでしょうか。
医学が進んだのをこれ見よがしに見せつけるためですか?
こんな事も出来るようになったのよ~、なんて振りかざしたいのでしょうかね。

ダウン症と診断された場合、医者は妊婦に対してどう説明するのですか?
産む選択と中絶する選択、どちらかにするかを聞くのですか?

カウンセリングって言っても出産する本人が拒絶している場合どう説得するんですか?
そうこうしている間にも命は育って行くんです。
健常者と障害者。
世間は後者にたいしてひどく冷たい。

たまたま自分に何も障がいが無かっただけなのにとは思わないのでしょう。
これからだって自分がその立場になる可能性だってあるのに。

いじめは許さないと言っている人も障がい者には冷たかったりするのは何ででしょうね。
同じじゃんと私は思うのですよ。
障がいを持っている人に対して冷たい態度を取るのといじめをする加害者と。
私にとっては同じなんですよね。
結局は弱い者いじめでしょ。
まあ、これは私個人の意見です。

で、やっぱりこれから出産する女性に聞いてみたいのです。
この検査を受けますか受けませんか。
ダウン症と分かった場合でも産みますか、それともお腹の命を絶ちますか?

産めば健常者であろうと障がいをもっていようと育てなければなりません。
親としての責任があります。
途中放棄は許されません。

でも差し伸べてくれる手は必ずあります。
一人で苦しまなくても良いと思います。

産む産まないはその人が決めることです。
それに対して周りがとやかく言うことは出来ないと思いますが安易な決断はして欲しくないと思います。

医学と福祉がもっと連携して進んで行って欲しいと思います。

課題が多くあるにもかかわらず何故勧めようとするのでしょうか。

2012年8月31日 (金)

血液検査でダウン症が分かる?

妊婦血液で胎児のダウン症診断…国内5施設で
妊婦の血液でダウン症診断 5施設で9月以降導入 中絶大幅増の懸念も

妊娠10週目から血液検査で染色体異常が分かるようになったようです。
医学のに発達とともに他の障害も分かるようになってくるのかもしれませんね。

これから出産を控えている女性はどう思っているのでしょうか。
たとえば20万円を支払い検査した結果「ダウン症の可能性が高い」と診断された場合。

ショックでしょう。
その後は?
中絶を選びますか?出産しますか?
妊娠10週なんて妊娠にすら気付いてない人もいる時期にわかってしまう。

難しいですね。
たとえばこの検査をして陽性と判断された場合、産後に相談できる窓口や福祉施設を紹介したりして出産前からその準備を整える目的で検査するならいいと思うのです。

正直妊娠中の母親が自分ひとりだけで正常な判断ができるか?と言えば出来ないかも…と思うのです。
ホルモンの状態がぼ~っとするように働いているのですから。
それに初期はいろいろ体長不良になりますし、中期後期と思うように体が動かせなくなっていくストレスもあります。
健常児すら不安を覚えるのにダウン症と分かったら何も考えずに即中絶を選んでもおかしくないと思うのです。

子育てって一人ではできないんですよ。
出来ないししてほしくない。
子どもに直接かかわらなくてもさりげないフォローがうれしいものです。
それに甘えすぎるのもどうかと思いますがやはり周りの協力が必要不可欠。

たとえ障がいを持って生まれてきても協力者がたくさんいれば精神的にも楽になります。

特にダウン症の子は「天使の生まれ変わり」と言われるくらい心やさしい穏やかな性質を持っています。

知り合いにダウン症の子を持つママさんがいてその子の書いた習字を見たことがあります。
相田みつをさんを思い起こすような字を書いていました。
このままずっと眺めていてほっこりしたい、そんな字が並んでいたのです。
ママさん本人は「そう?」なんて疑っていましたけどね(笑)。

妊婦さんが誰でも「どうか健康で元気な子が生まれてきますように」と願います。
そして五体満足ならたとえ勉強やスポーツが出来なくてもいいわ~と思ったりもします。
それが妊娠初期からその願いが絶たれてしまう現状に生むことを決めた人が出産までこぎつけられるのか心配です。

技術ばかりが先行して妊婦さんの気持ちや環境がおきざりにされているような気がしてなりません。

たとえ障がいを持って生まれてきても大丈夫。
私たちと一緒に頑張って育てましょう!

という環境作りからしないといけないのではないでしょうか。
ダウン症です、はいわかりました。中絶します。となって良いんでしょうか?

中絶にしても母体に負担がかかります。
もしかしたら2度と妊娠出来ない身体になる可能性もゼロではありませんし。

正直、子育てしにくい国になっているのにまたそれに拍車がかかりそうな気がします。
「あの人検査受けなかったんだね。受けてたら…」なんて陰口叩くやつが出てきそうで怖いです。

命にかかわる問題は難しいですよね。
医学の進歩は素晴らしい。
だけどそれの犠牲になる命があって良いのかどうか…?